通勤に路線バスを使うようになって、満員電車とは違ったほのぼの感を楽しめるようになってきていた。
雨のバス停で、転んだ障害者を居合わせた皆で起こしたり、荷物を持ってあげたり、ベンチを譲ったり、世間話をしたり。 知らない者どうしの間に、一瞬の一体感があったりして、世の中捨てたものじゃないな、なんて思っていたところだった。
時差通勤をした今日、いつものバス停に、80歳くらいのおばあさんがバスを待っていた。
バスが来ても、荷物を引きずって、上手に乗車できない。左足も不自由だ。真後ろにいいた私は、
「持ちましょうか」と言いながら、おばあさんの荷物に手を掛けた。
とたん、おばあさんは杖で私の右太ももを打った。
「人の荷物を勝手に触るんじゃないよ!」エライ剣幕で怒鳴られてしまい、「余計なことしてすみません」と誤ったが、怒り心頭の様子。
おばあさんに続いて乗り込んだ私に、運転士さんが謝ってくれた。
「ああいう人なんです。許してあげてください。」
どうやらこのおばあさんはバスの常連客で、よくある光景らしいことがわかった。
(おばあさんの個性なのか、病気なのか、ひどい人生を送ってきた結果なのか・・・)
(親切の押し売りだったのかもしれない。私の独りよがりか )という思いと、打たれた腿がジンジン痛み、気持ちも沈んできた。
おばあさんに怒鳴られたショックで、涙が滲んできてしまった。
バスがしばらく走った後、降りる客に通路をあけようと体を避けたら、おばあさんの目の前に立つ恰好になってしまった。「目の前に立ちやがって!」
すかさず怒鳴られた。
悲しい気持ちに追い討ちかけられて、とうとう涙が流れてしまったっっ (焦)
周りの目も気になったがしかたないけど、どうしようもない。
私が降りる停留所にきたとき、運転士さんの「ありがとうございました」という気遣うようなマイクの声もまた、妙に胸に沁みた。
いろんな人がいることを 改めて感じた出来事だった。
余談
会社のトイレで化粧を直し、気分一新!仕事モードになったのもつかの間、頓服で飲んだ安定剤が効いてきて睡魔との闘い・・・(笑)
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